SPSとピロリ菌は直接関連は無いのに、何故そんな検査を行おうと思ったのかというと・・
・SPSと糖尿病は割と関わりが深い
・自己免疫性の糖尿病の治療にピロリ菌除去が有効だった
・SPSの原因は不明。それならば一度やってみようかな
という、素人だから出来るとても安易な3段論法からです。
また「最近では、ピロリ菌が特発性血小板減少症をはじめとする特定の自己免疫疾患とも関連があるという報告もある」という記事もあり、前々から慢性的に胃炎の症状はあったので、これをきっかけにやってみようと思いました。
なにはともあれ、ピロリ菌検査をやりました。
検査方法としては、胃カメラによる組織検査です。
胃カメラの際は、安定剤として5mgのセルシンを静注して行いました。
また噴射式の麻酔を、のどに噴きつけました。
飲み込みづらさや、体幹の硬直があるため、大腸内視鏡検査の時に大変だった事もあり、胃カメラ検査も心配だったのですが、思っていたほどつらくはありませんでした。
結果は、1週間ほどで出て、ピロリ菌陽性(+3)。
加えて萎縮性胃炎、腸上皮化生、逆流性食道炎が発見されました。
発見されたので調べてみると、
このうち逆流性食道炎については、腹圧の上昇や、食道と胃のつなぎ目の部分の括約筋という筋肉の機能低下で起こるらしく、SPSで腹部の硬直が悪化した際に強い嘔吐感があるのは、憶測ですがこれが原因のひとつかもしれません。
萎縮性胃炎、腸上皮化生は、SPSとは関係が無いのですが、長い間ピロリ菌を放置していると起こる症状らしく、治らないようです。
早めに検査しておくべきだったなと反省しました。
そんなわけで、これからピロリ菌の治療に入るのですが、SPSと直接関係がない記事を乱立しても混乱しますので、この記事内での更新にします。
もし、なにかしらピロリ菌除去治療中にSPSの症状が多少なりとも改善、維持することなどがあれば、別途記事としてアップします。
2016/10/10追記
ただいま絶賛肺炎中なのですが、耐性菌の関係でブログを見返してみたら、おやピロリ菌除去の追記がされてないじゃないかということで、今更ながらですが追記です。
まず、3種の抗生剤がセットになっているランサップを使いました。
ランサップは
・ランソプラゾール(タケプロンカプセル30):胃酸分泌抑制薬(PPI)
・アモキシシリン(アモリンカプセル250):ペニシリン系抗生物質
・クラリスロマイシン(クラリス錠200):マクロライド系抗生物質
が3つ配合されたものです(ランサップ)
が、結果は失敗。2次をやるかどうか大量の抗生剤を飲むリスクがあるので少し考えましたが結果やることに、記憶が曖昧ですが、クラリスをフラジールに変えて行いました。結果除去成功。長年つらかった夜間の胃のキリキリする痛みから逃れることができました。除去以降7年経ちますが今も胃のキリキリは再発していません。
ただ治療中に副作用が出ました。
その頃は短距離ならば杖で休み休み歩行可能だったのですが、治療中に足がいきなり止まることが多発しました。そうなると足も上がらず、1mと動けないので休むしかありません。抗生剤に副作用として「けいれん」とあったのでこれでしょう。それ以降、足の悪化は治ることは無かったので、薬のせいなのか、たまたま悪化するタイミングだったのかはわかりませんが、けいれんの副作用があるため無理にする必要がない人はやらなくてもいいかなと思います。私は祖父を胃ガンで亡くしているのでやってもらいました。
以上追記分です。
・参考資料
東北大学、ピロリ菌除菌による糖尿病の一亜型の完治に成功
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=225618&lindID=4
抗インスリン受容体自己抗体によって発症した「B型インスリン抵抗症」がピロリ菌除菌で治癒
http://d.hatena.ne.jp/bonbokorin/20090719/p1
英医学誌ランセット 該当記事(ログインが必要です)
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(09)60872-2/fulltext
英医学誌ランセット TOP
http://www.thelancet.com/journals/lancet/issue/current
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