両足首も爪先立ち状態でつっぱったまま曲がらなくなり、12mg/日だったセルシンも
頓服含み、15mg/日にまで増えてきたので、免疫吸着治療を行いました。
今回は、神経内科の病棟に空き床が無く
緊急入院した際にお世話になった脳外科の病棟に入室しました。
脳外病棟には、3年前に1ヶ月ほど入院したのですが
当時、1年生だった看護師さんが頼もしくなっていたり、こちらのことを覚えてくれていた方もいて、嬉しかったです。
看護師さんや助手の方、毎日入れ替わる入院患者さんを意外と覚えているものなんですね。
※治療詳細は、続きを読むに。
・入院
身長、体重量らず。脳外科ではやらないのかな。
レントゲン、心電図などは前回つらかったので、今回はあらかじめ前回あったことを伝えておき事なきを得ました。
・治療後
入院時には腰の反りが酷く、両足、お腹上部までガチガチだったのですが
免疫吸着治療時に、はっきりと体幹下肢の硬直がとれたのがわかり
治療翌日に一旦悪化するも、数日後に効果がだんだんと現れてきて
結果的に、入院時よりだいぶ全身の硬直がやわらぎ、びっくりした時の筋硬直速度も遅くなりました。
前屈 58cm→40cm。腰の高さ 4cm→0.5cm。
この結果からすると、硬直に関してはかなり改善しているようです。
・治療から1週間後
お腹を中心とした体幹の筋肉も常時硬直が多少緩和し、筋肉も多少落ちました。
腰の反りは一時的に消失しましたが、いまは2cmほど反ってます。
入院前のセルシン14mg/日を12mg/日まで減らすようにしています。
ただし、音に対してや、刺激に対するびっくり硬直は、むしろ酷くなったような気がします。
このあたり、まだ治療直後ということもあり、不安定なのかもしれません。
また、いつも通り、硬直が悪化した場合の、回復までにかかる時間と
「けいれん性全身硬直転倒」につながる、硬直にかかるスピードが緩和されました。
今回の治療は、期待が低かったこともあり考えていた以上の効果を得られましたが
だからといって歩けるようになったわけではないので、やはり対症療法の域を出ていません。
最近では特に、寒冷(気温)刺激による病状の悪化が激しいので
近日、ブログ記事にそのあたりの機序をまとられたらいいなと考えてます。
・今後の治療方針
次回外来時に筋電図をとります。
物を持っているときに身動きが取れなくなるのは、筋肉の硬直のせいなのか、抗GAD抗体高陽性によって小脳機能の影響(小脳失調?)が出ているせいなのか、切り分けが出来ると良いのですが。
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12月の抗GAD抗体価 152000
1月の治療前抗GAD抗体価 --(※後に追記)
・器具
いつも通りです。
・治療
14:00開始。
右腕動脈穿刺で、2回刺してぐりぐりと血管を探るも失敗。
なかなか入らず30分ほど経過、痛みで意識が朦朧としてきたところで、先生が交代。
右腕の止血をしつつ左腕動脈穿刺に変更されました。
ここでドタバタしたせいか、右腕の止血がおざなりになっていて、後から思えばしっかり発言して止血をやってもらうべきでした。
交代した先生がすごく慎重な方で、動脈穿刺の際に5回以上は麻酔を打ちました(それ以上は右腕の痛みで覚えていないです)。
穿刺開始から約50分後、なんとか動脈に入ったのですが、返し側は見た感じ入りやすそうということで、じんじんと痛む右腕の静脈に。
この間に、右腕動脈は一応終わっていたのですが、静脈に穿刺しようと右腕を見ると動脈穿刺部がぷっくりと膨らんでいたのでまた止血。
やっとルートの確保が終わり、血を回し始めた時、時計を見たら15:10になってました。
免疫吸着治療中は、指先から腕、肩、首、頭までが痛み、半ば意識を失うように眠っていました。
終わってみると、普段は110程度の血圧が159まで上がっていました。
最後に止血を行い、ふらふらになりつつ病室へ。
治療から1週間後現在、右腕動脈穿刺部に、5mmほどのこぶが出来ていて常時痛いのですけれど、これは大丈夫なのかな。
どこかの記事で血菅に瘤が残るのは完全に止血のミスである、と書いてあったのですが、どうなのだろう。
というわけで、今回はかなり痛く、苦労した免疫吸着治療でした。
痛みで意識が朦朧としていなかったら、止血をきちんとしてもらったのですけれど
慣れているとはいえ、患者自身が常に痛みに対しアラートを出すというのはなかなか難しいですね。
予断ですが
入院中にインフルエンザ患者が病棟で発生して
免疫吸着翌日の朝、熱が38.1度あったこともあり、念のために検査をしましたが陰性でした。