抗アンフィフィシン抗体(anti-amphiphysin-antibody)、抗ゲフィリン抗体(anti-gephyrin-antibody)共に
陰性となっています。
どちらも数値では無く、陰性、陽性でしか結果は出ないそうです。

抗アンフィフィシン抗体が陽性の場合は、傍腫瘍性神経症候群の可能性が高いと、いくつかの文献に載っています。
これらの抗体検査をしたとしても、既に確定診断されているスティッフパーソン症候群そのものの治療方法には、なんら変化はないのですけれど、例えば、全身検索でも悪性腫瘍が見つかっていない場合で、抗アンフィフィシン抗体が陽性の場合には、悪性腫瘍の検査を重視して定期的に行っていく、など長いスパンでの治療方針を決める時の、指針の一つにはなるのかなとは思います。
抗GAD抗体の検査も頻繁には出来ない縛り(SPSが病気として認められていないので、1型糖尿病の検査としてしか行えないらしい?)があったりするのですけれど、やはり早く、SPSが病気として広く認知されて、必要な検査が保健適用できちんと出来るようになってほしいと思います。
また、一般的でない抗体検査をしてくださった筑波大学付属病院の医師の皆様方、ありがとうございました。
参考文献:神経内科 64巻4号(2006年4月発行)Stiff-person症候群の病因 Stiff-person症候群の臨床